消えゆく日本たんぽぽ

もう、？年前、たんぽぽには日本タンポポと西洋たんぽぽの２種類があることを知った。

そして、最初野菜として北海道に入ってきた（確かそうだったはずだけど・・・）西洋たんぽぽが日本中に・・・

現在に至る。

日本たんぽぽは、人の手の入った地を嫌うとかで山奥とかに自生するらしい。

そして、その種の存続が危惧されている。

確か、そのようなことを書いた文献を読んだような気がする。

で、？年前の私は、

”そうだよね～、たんぽぽって言えば西洋たんぽぽだよね～、もう、絶滅しているんじゃない、日本タンポポ・・・”

と、思っていた。

結構な田舎に住んでいるのだけれど、子供の頃ここが田舎だとおもっていなかったんだよな～。

東京から帰省して、初めて狐とかイタチとかリスとか見た時、

”なんて田舎だったんだ”

と、驚いたもの・・・

学校に通っていたから気づかなっかただけで、結構野生動物が身近にいる。

家の弟は熊をみたし、

（家の近所だったので大騒ぎ、冗談だろうと思ったら、小学校近くの森の木に熊が寝床を作った跡が見つかった。）

母は、夜用水路沿いの道路を走っていたらカモシカを見た。

と興奮していたことがある。

でも、田舎だって思っていなかったんだもの・・・・

道路向かいのお家の前にちょっとした土手というか広場があって、春になると、見た目にも普通のたんぽぽより背が高く花も大きいたんぽぽが咲いていた。

日当たりがよく、きっと栄養が沢山ある土地なんだな・・・

としか思っていなかったけど、あるときしみじみ花を見ていたらガクが反り返っていない・・・？

”これって、日本たんぽぽじゃない・・・”

この時、初めてここって人けの少ない田舎だったんだ・・・

”え～”

と、思った。

ここのほかにもあるのかと、付近のタンポポを見て回ったけれど無くて、これが、このあたり最後の日本タンポポ。

感動とともにショック（田舎だと認識して）

でも、なんか新発見してちょっぴりうれしくもあり・・・

数年楽しませてもらいました。

でも、向かいのおばあさんは、とても綺麗好きで、お花好きなのにここだけたんぽぽだらけなんだ・・・たんぽぽ好きなのかな？

と、ちょっと不思議には思いました。

今はもうありません。

お向かいのおばあさんが亡くなって、出稼ぎを引退し家に戻ってきた向かいのお家のおじいさんが、雑草として綺麗に抜いてしまいました。

そうか、こうやって日本タンポポって無くなっていくんだ・・・・

と、納得しました。

西洋たんぽぽは、抜いても抜いても除草剤をまいても生えてくるけど、日本たんぽぽってそういうところが弱い。

同じたんぽぽなのに・・・

次ぎの年から、何度か確認していますが、二度と日本タンポポの花は咲きませんでした。